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クルマの部品の消耗・劣化は重大な故障の原因となる可能性があります。クルマを安全・快適に使用するためには定期的な点検・整備が不可欠。定期点検により、クルマの状態を正確に把握し、状態に応じた整備を行ってください。


主な消耗・劣化部品と点検・整備の必要性

 エンジン・オイル

○ 正常な働き △ 交換の必要性 × 交換を怠ると
エンジン内部を潤滑し、不純物からエンジンを保護します。 不純物を包み込む力が衰え、潤滑性能が低下します。 潤滑性能の低下により、傷つき・焼き付きを起こします。
※ エンジン・オイルは、最近のエンジンに多く装備されている精密装置(可変バルブタイミング機構等)
  を作動させる働きも担っているので、このような装置の故障を防ぐためにも定期的なオイル交換の重要
  性が高まっています。


 エンジン・オイル・フィルタ

○ 正常な働き △ 交換の必要性 × 交換を怠ると
エンジン・オイル内の不純物をろ過します。 不純物が蓄積され、目詰まりが発生します。 目詰まりによりろ過不良となり、エンジン内部が損傷します。



 エンジン冷却水(LLC)

○ 正常な働き △ 交換の必要性 × 交換を怠ると
エンジンの熱を吸収してラジエータで放熱します。 腐食防止及び凍結防止性能が低下します。 腐食などにより、冷却水漏れを起こしてオーバーヒートします。



 エアクリーナ・エレメント

○ 正常な働き △ 交換の必要性 × 交換を怠ると
エンジンが吸入する空気中のチリなどをろ過します。 チリなどが蓄積されて目詰まりが発生します。 エンジンの出力低下のほか、燃費や排ガスが悪化します。



 ブレーキ液

○ 正常な働き △ 交換の必要性 × 交換を怠ると
ペダル踏力を油圧でブレーキ装置に伝えます。 通気口から空気中の水分を吸収し劣化します。 気泡発生によりブレーキの効き不良を起こします。



 ブレーキ・ディスク・キャリパのゴム部分

○ 正常な働き △ 交換の必要性 × 交換を怠ると
油圧を保持し、ブレーキを効かせます。 ゴム素材のため、摩擦や伸縮を繰り返すことで劣化します。 液漏れが起こり、ブレーキの効きが悪くなります。




 定期的な部品交換をしないとどうなるのか?その一例を紹介しています。
 これらを適切に管理するための方法の一つが定期点検なのです。



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