本年1月に大手自動車メーカーのエアバッグの模倣品を販売したとして、外国人グループが警視庁に逮捕されたことを踏まえ、本件について日整連より自動車メーカーに問い合わせを行い、整備事業者向けの注意喚起を目的として、問い合わせた内容等を別添のとおり日整連ニュース12月号に掲載することとなりましたので、お知らせ致します。 |
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[別 添] |
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模倣品エアバッグのご購入にご注意ください |
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大手自動車メーカーのエアバッグの模倣品を販売したとして、今年(令和5年)1月に外国人グループが警視庁により逮捕されました。 |
模倣品エアバッグは、中国からパーツを輸入し日本で組み立て、それをオークションサイトやネットショップ等で純正品よりも安価で販売していますが、エアバッグが正常に作動しない場合があります。 |
こういった模倣品は、純正品との見分けが困難であり、取り付けた際に一般ユーザーに危険がおよぶ可能性があることから、メーカー4社(ホンダ、マツダ、日産、トヨタ)に模倣品エアバッグについて問い合わせた内容を紹介します。 |
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1.模倣品エアバッグ摘発の経緯 |
米国当局より日本での模倣品エアバッグ販売に関する情報を入手し、提供頂いた情報に基づい
て当該業者の各社模倣品エアバッグの販売実態を調査したところ、国内大手オークションサイト
等でも模倣品エアバッグを販売していることが確認されたため、メーカーで調査を実施。当該業
者が模倣品エアバッグを繰り返し販売していたため、悪質性が高いと判断し、合同で警視庁に相
談した。警視庁の捜査により群馬県において、模倣品エアバッグを販売していた外国人グループ
の摘発が今年1 月に実施され、商標法違反及び関税法違反で被疑者4名の逮捕に至った。 |
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2.模倣品エアバッグはどのような所で販売されているか。 |
模倣品エアバッグはオークションサイト等で販売が確認されている。実際にオークションサイ
ト等で販売されていた模倣品の内部構造をX 線写真で確認したところ、内部構造が純正品と異な
ることが確認できた。これに対して各社では、日本の税関で輸入差止めを行い出来るだけ模倣品
エアバッグの流入を防いだり、オークションサイト等の運営側やリサイクル団体とも協力しなが
ら対応している。 |
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【オークションサイトで試買した模倣品エアバッグX線写真】 |
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3.純正品エアバッグと模倣品エアバッグとの見分け方及び品質の違い |
純正品エアバッグと模倣品エアバッグは外観上見分けることが難しい(下記写真参照)。純正
品販売店であっても模倣品と見分けることは難しく、内部構造等を調査しないと純正品と模倣品
の判断がつかないこともある。また、模倣品エアバッグは正常に作動しない物も確認されてお
り、乗員を適切に保護出来ない。JAMA(一般社団法人日本自動車工業会)のYouTube 公式チャ
ンネルで純正品エアバッグと模倣品エアバッグの品質の違いについての比較実験動画が公開され
ているので、模倣品の詳細についてはそちらを参照のこと。 |
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【純正品】 |
【模倣品】 |
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4.模倣品エアバッグのメーカー保証について |
模倣品エアバッグに関しては、純正品ではないためメーカー保証の対象外となる。 |
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5.メーカーの模倣品対応の取り組み |
海外から日本国内への輸入物品を検査している日本税関が模倣疑義品を発見した際には、疑義
品に対する鑑定協力を行っている。また、警察が日本国内で模倣品を販売している業者を見つけ
た際には、同様に鑑定等の捜査協力を行っている。さらに、自動車部品の模倣品の危険性につい
て消費者の方にご認識して頂くために各社のウェブサイトやプレスリリースを通じた消費者への
注意喚起を行っている。 |
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オークションサイト等でエアバッグを安易に購入し、取り付けることは一般ユーザー(お客様)に対して危険がおよぶ可能性がありますので、整備事業者の皆様におかれましては十分にご注意頂きます様、お願い申し上げます。 |
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